天鏡閣

【お店情報】

明治41年、有栖川宮威仁親王殿下が建設された御別邸です。建物の名の由来は、李白の句「明湖落天鏡」より皇太子嘉仁親王殿下(大正天皇)が命名されました。大正13年6月、高松宮宣仁親王殿下が有栖川宮の祭祀とともに天鏡閣も御継承されました。同年8月、東宮(昭和天皇)・同妃殿下が、御成婚後の初の御旅行でひと夏御滞在されました。昭和27年12月、高松宮宣仁親王殿下より福島県に御下賜され、福島県は会議・講習会等に利用してきましたが建物の老朽化により、昭和46年4月より使用を中止しました。そののち、昭和54年2月、天鏡閣本館、別館、表門が国の重要文化財に指定されました。昭和57年9月、修復工事が完成し、当時の佇まいを現代に伝えています。
鬱蒼とした樹木に囲まれた天鏡閣ですが、建築された頃は樹木も少なく、遠くからでもその優雅な姿を望むことができました。磐梯山と猪苗代湖を目前ひかえるこの地は、避暑や賓客のもてなしに絶好の土地柄でした。建物の内部も、それぞれの部屋ごとに、ルネッサンス様式の意匠をこらして、大変優雅な造りになっています。また、豪華なカーテンやジュータン、そして各室の天井に吊るされた絢爛(けんらん)たるシャンデリアは明治後期における皇族別邸の気品ある豪華さを物語っています。

館内では『明治のドレス試着』(女性限定)をご体験いただけます。お子様用ドレスもご用意しております。館内食堂では、季節の紅茶とスイーツをご提供しております。くつろぎの時間をお楽しみください。また、ガーデン軽食コーナーでは天鏡閣オリジナル『ケレーライス』や『ケレーパン』、『コロッケレー』などをお召し上がりいただけます。(11月下旬まで)
ケレーとは明治時代のカレーの呼称で、漢方の役割を果たしていました。ぜひ、当時の味をご堪能ください。


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