徳一廟

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慧日寺を開いた徳一の墓と伝えられる平安時代の石塔です。かつては三重と思われていましたが、発掘調査によって五重の石塔であることが分かりました。高さ2.95メートル、屋根と上重軸部が一石になっていて、屋根は錣葺(しころぶき)形に造られ、軒先には風鐸をつり下げた痕があります。石塔は風雨にさらされ、戦後の大雪で倒壊した際に二重目の塔身に納められた土師器の甕(かめ)が発見されました。
また、昭和54年~57年にかけて保存修理を行い現在の覆堂を設けました。その際石塔の下から経石131個が出土しました。経石は江戸時代末期のもので、真言宗の尊師や父母兄弟の供養のため書写され、埋納されたものと考えられます。
慧日寺周辺の住民は石塔を削り、薬として服用したこともあったので、軸部などが細くなってしまっています。この風習は慧日寺の本尊、薬師如来信仰によるものと思われます。


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